22歳のときに軽自動車をローンで購入し、10年経った今もその車に乗っています。
当時の私は、ちゃんと走る車であればなんでもよくて、お金のことにも無頓着。
そのため、手続きはすべて親がしてくれて、自動車保険ももちろん親が契約しました。
当時は、代理店型の自動車保険に加入していて、保険料だけで月1万円以上払っていました。
新社会人にとってはけっこう痛い額です。
そこから数年経ち、『お金の大学』という本に出会います。
衝撃を受けるところは多々あったのですが、一番初めに取り掛かったのが自動車保険の見直しでした。
本に書いてある通りに保険を見直してみたら、年間10万円以上払っていた保険料が年間約2万円にまで減って驚愕しました。
今まで何も考えずに保険料を支払ってきた自分に怒りを覚えた瞬間です(笑)
私のように何も考えずに保険を契約してしまっていたという人は、補償内容を見直すことで年間数万円の節約になるかもしれません。
自動車保険の見直しのタイミングは?
自動車保険の見直しには適切なタイミングが存在します。
保険料を無駄に支払わないために、以下のタイミングを目安に見直しを検討しましょう。
1. 保険料が高すぎると感じた時
実際の私のパターンです。
月に1万円ほど払っていたら、見直しの価値ありです。
一度、他社との比較をおすすめします。
2. 契約更新時
自動車保険は通常1年契約なので、契約の更新時期に見直しを行うとスムーズです。
ただし、代理店型の保険は3年契約などもあります。私はこのパターンでした。
契約期間中の解約は注意点もありますが、私はこのまま今の保険料を支払い続けるよりも、他社の保険に変更した方が得だと判断したので途中で解約しました。
3. 車の買い替えや変更時
新しい車を購入したり、車を手放したりするときも、保険内容を見直すいいタイミングです。
車の年式や型式、使用目的によって必要な補償内容が変わって安くなるかもしれません。
4. 生活環境やライフステージの変化時
結婚や子どもの誕生など、ライフステージの変化があった場合も、保険内容も見直すべきです。
例えば、家族構成が変わることで車の使用頻度や用途が変わり、必要な補償内容が異なる場合があります。
自動車保険を見直すときに準備するもの
実際に自動車保険を見直すときは、以下のものを準備しておくと比較検討もスムーズにできます。
- 運転免許証
- 車検証
- 契約中の保険証券(保険内容を確認できるもの)
ちなみに「車検証」は運転中は携帯する義務があるので、車のグローブボックス(助手席側の収納棚)に入っていることがほとんどだと思います。
実際に自動車保険を見直そう
自動車保険の見直しを行う際には、いくつかのポイントを押さえておくと効果的です。
どんな人でも「ここだけは押さえておいてほしい!」と思うポイントをご紹介します。
1. 必ず入っておいた方がいいプラン
安さだけを求めて必要な補償が不足している場合、万が一の事故時に大きな負担となることがあります。
どんな人でも入っておいた方がいいプランは以下の2つです。
- 対人対物(無制限)
- 弁護士特約
対人対物(無制限)
対人対物(無制限)の自動車保険は、相手への損害賠償が無制限でカバーされるので、万が一事故を起こした場合でも高額な賠償を負担することなく安心です。
ちなみに、法律で加入が義務付けられている「自賠責保険」というものがあります。
自賠責保険の補償額は、対人事故に関しては死亡で最高3000万円、傷害で最高120万円、後遺障害に関しては最大4000万円までです。
例えば、死亡事故を起こしてしまった場合、請求される額は1億円を超えることも珍しくありません。自賠責保険の補償額では到底足りませんよね。
また、自賠責保険は基本的に相手に対してのみ支払われるものであり、自分の車両や自分自身の怪我、あるいは相手方が示談に応じない場合などには適用されません。
そのため、最悪の場合を想定して、車に乗る人は全員つけておいたほうがいい補償です。
弁護士特約
弁護士特約は、事故後に起こりうるトラブルや交渉を専門的にサポートしてくれるため、加入しておくと安心です。
裁判に発展した場合でも、弁護士特約があれば、弁護士費用や裁判にかかる費用が補償されます。
裁判費用は高額になることが多いため、特約を付けていれば、経済的な負担を大きく減らせます。
見直した方がいい補償
ここからは、見落としがちな要チェック補償を説明します。
今の契約内容を確認して、自分に必要な補償なのかどうかを改めて考えましょう。
車両保険
車両保険をつけると、保険料が大幅に上がります。
また、車の修理に車両保険を使うことで等級が下がるので、次年度以降の保険料も高くなる可能性があります。
長い目で見て、自己負担で修理した方が経済的に得になることがあるので、自分の貯蓄や資金で修理費用を賄える場合は車両保険はよく考えた方がいいでしょう。
運転者限定特約
運転者を限定するほど保険料が安くなります。
家族以外の人が運転する機会が多いなら「限定なし」となりますが、そんな人は多くないでしょう。
私は、子どももまだ小さいので、配偶者限定にしています。
「本人と配偶者限定」や「家族限定」といった条件をつけることで、運転する人が限られるため、リスクが低くなり、保険料が下がります。
運転者年齢条件
年齢条件は、補償対象となる運転者の年齢を制限することで、保険料を安くする仕組みです。
例えば、「21歳以上補償」や「26歳以上補償」といった条件を設定することで、保険料を抑えることができます。
一般的に、若い人のほうが事故率が高いため、年齢条件を厳しく設定することで、保険料を安く抑えられます。
ただし、注意点として、運転する可能性がある人を考慮し、年齢条件を設定することが重要です。
例えば、家族全員が運転する場合は、最も若い運転者の年齢に合わせて条件を設定しましょう。
年齢条件は自動更新されるものではないため、年齢が変わるタイミングで都度見直しが必要です。
見積を比較検討しよう
自動車保険は、各保険会社で内容や料金が異なるので、最適なプランを見つけるには複数社で比較することが重要です。
でも、一社ずつ見積もりを依頼するのはすごく手間ですよね。
手間を省いて効率的に見積もりを比較するには、自動車保険一括見積もりサイトの利用が便利です。
これを活用することで、自分にぴったりの保険プランを簡単に見つけることができます。
実際に私も、毎年契約更新の時期が近付くと一括見積もりサイトで比較検討しています。
しつこい営業の電話がくることはなく、メールや郵送のハガキで見積結果が送られてくるだけです。
ただし、ここで重要なのは自分が希望する補償がちゃんと入っているかどうか確認すること。
比較した後、詳細を何も確認せずに一番安い保険会社で契約するのはやめましょう。
自動車保険は自分に合った補償内容で見直そう
ここで私が言いたいのは、「とにかく自動車保険を安くしよう」ということではありません。
あくまで、「自分に合った補償内容で、適切な自動車保険を選ぶ」ことが重要です。
保険は、確率が低くてリスクが大きい事態に備えるためのもの。
どれだけ安全運転をしていても、車を運転している限り、事故に遭ったり事故を起こしたりする確率を0にすることはできません。
そして、実際に事故を起こしたときのリスクは非常に大きいのです。
安くしたいからと言って、本来必要な補償を省いてしまったりすると、事故に遭ったときに後悔することになります。
しかし、過去の私のように「何も考えずに自動車保険を契約していた」という人は、本当に必要な補償内容を再検討することで保険料が安くなるかもしれません。
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